BOATRACE からつ 23#

11/21開催中

開場08:00

場外発売(スタンド棟)
開場08:00
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なべのメモリー

からつの全レースを見ている渡辺裕介氏(なべちゃん)が、過去の好レース、珍レースを厳選してご紹介!
各節で一番見応えのあったレース(好レース)や好レースランキング、珍レースランキングなど、コメント付きで詳しくご紹介します。

渡辺裕介氏プロフィール

全国のレース場において、佐賀支部選手の記念すべきレースや記憶に残る好レースを厳選したものです。

開催日 選手名 レース場
競走タイトル
コメント リプレイ
2020/12/20
最終日 12R
1号艇
峰竜太
平和島
SG第35回グランプリ
深川のグランプリシリーズVから、間もなく始まった2020グランプリファイナル。自身2度目のグランプリ制覇へ絶好枠を手にした峰竜太は、やや深めのインコースからフルスロットルのスタートで1マークを先取った。「直前で真二(深川)さんが優勝して、ボクも絶対優勝したかったからスタートだけは絶対に遅れないと誓って行った」。その思い通り、6艇全部が0台に入った中で、峰のタイミングは0.01のトップスタート。1マークを回ったあとは、ワンマンショー。あっという間にVゴールを突き抜けた。
2年前にグランプリで初優勝したときも、インコースの進入はかなり深かったが、今回は「インが利きづらい平和島で、しかも向かい風が強い、その上(6号艇の)松井(繁)さんの前づけまである」。2年前以上に厳しいイン戦になると感じていたようだ。ただ「この試練を乗り越えればもっと強くなれる」。そんな信念が強かったからこそ、このスタートが行けたのではなかろうか。
2020年は最優秀選手、最多賞金獲得選手、最高勝率選手、最多勝利選手、記者大賞の5冠を達成した峰だが、自身は「まだまだ進化します」。2021年も最強レーサーとして君臨する。
リプレイ
2020/12/20
最終日 11R
2号艇
深川真二
平和島
SG第35回グランプリシリーズ
2コース、全速のトップスタートから1マークは渾身の差し。バックストレッチは3艇横並びの接戦から、最内につけていた深川真二が2マークを先取って、2度目のSGタイトルをもぎ取った。「足はいい状態を維持できていたと思う」と言うように、選手間でも評判の足で、それはグランプリ2nd組にも引けを取らないほどの仕上がりだった。
「自分が勝つことだけを考える」が信条の深川だが、今回の優勝戦に懸ける思いは、いつもとは違っていた。「もちろん自分が勝ちたい気持ちもあるけど、竜太(峰)にいい形で繋ぎたかった」と、この直後に走る支部後輩へのエールも兼ねてのレースで勝利できたことの満足度は、間違いなく100%だったはず。
リプレイ
2018/12/24
最終日 12R
1号艇
峰竜太
住之江
SG第33回グランプリ
クリスマスイブ決戦となった平成最後のグランプリ。ファンファーレと同時に激しいコース争いが繰り広げられ、峰竜太のインはどんどんと深くなる。起こし位置は100メートルを切る。「スタートは大丈夫と思ったけど、そこからは全く覚えてない」。無我夢中で1マークを回れば、誰もその旋回力について来る者はいなかった。
歴史的大混戦のトライアルだった。トライアルラストの3回戦で見せた、5コースからのまくり差しは、「ずっとあのターンができるように練習してきた」と誰も真似できないもの。笑顔の裏に秘めた人一倍の向上心が、最後の最後でグランプリ1号艇をもたらし、そして勝った。ゴール後はやっぱり涙を流したが、その涙は黄金に輝いていた。
リプレイ
2018/12/15
最終日 12R
1号艇
山田康二
からつ
GⅠダイヤモンドカップ
シリーズ序盤から好モーターを味方に快走を続けた山田康二。予選トップ通過から準優もしっかりと突破して、ポールポジションでG1初優勝へ挑んだ。「エンジンが始動してからは絶対勝てると思った」という強い気持ちで、完璧なスタートを決め、1マークもきれいな航跡を描いて圧勝。帰投後のピットでは師匠の峰竜太と抱き合い、ともに涙を流した。表彰式では地元の多くのファンに祝福され「もっともっと強くなってSG(タイトル)を持って帰ってくる」と力強く宣言。峰竜太、深川真二に次いですっかりSG戦線に定着した山田。もう一つ上の舞台で、涙の師匠に祝福される日もそう遠くはないだろう。 リプレイ
2017/10/29
最終日 12R
6号艇
深川真二
平和島
SG第64回ボートレースダービー
この年の深川真二は春頃から調子を落としていた。ダービーには辛うじて51位で滑り込んだものの、正直SGで活躍できるようなリズムではなかったのは本人も認める事実。ただそのシリーズ、引いたモーターは実績上位機で予選は3・2・2・5・3。大崩れなく予選を突破すると、準優勝戦では峰竜太との同郷戦となり、峰、深川の順でワンツー決着。優勝戦、峰が3号艇、深川が6号艇。深川はマイペースの前付けから2コースを奪い、峰は4コースのスロー起こし。スリットはインの魚谷智之と深川が好スタートを決め1Mへ。インから会心のターンを決める魚谷も、100点満点の差しハンドルを入れた深川がバック中間点で魚谷を完全に捉えた。2Mは外の魚谷がツケマイで逆転を狙ったが、深川が全速ターンで跳ね除け、2周ホームは単独首位に浮上。道中魚谷に詰め寄られるシーンもあったが、振り切ってデビュー25年目のSG初勝利を決めた。その日の深川は台風接近の中、このあと気圧が変化することを先読みし、優勝戦の直前までプロペラの微調整を続けていた。結果は「自分の足が一番勝っていた」と、自分をシンジてやった『陸の上の戦い』で勝ったことを真っ先に勝因にあげた。 リプレイ
2017/09/05
最終日 12R
3号艇
三井所尊春
多摩川
GⅠウェイキーカップ開設63周年記念
「(G1が獲れたのは)上瀧さんのおかげです」。2017年秋の多摩川ボート。デビュー16年目でG1初Vを決めた三井所尊春は、整備の師と仰ぐ地元の先輩、上瀧和則選手会会長に感謝の意を述べた。三井所の持ち味は、どんなモーターでも本体整備で大幅にパワーUPできるところだ。それは、たとえそれがエース機だとしても大きく底上げできるズバ抜けた整備力である。仕上がりの特徴は伸び型であり、その伸びを生かしたレースで先制パンチを決める。多摩川周年もその伸び足を生かし、3カドからの一撃だった。今後もスタイルは変わらない。個性派レーサーとして今後も艇界のトップレーサーたちを脅かす。 リプレイ
2017/07/31
最終日 12R
1号艇
藤田浩人
常滑
一般競走
山田がGⅡを制覇してひと月後、同期の藤田浩人は同じ常滑でデビュー初優勝を飾った。その優勝戦、藤田はインからスタートやや後手を踏むも、1Mまでに伸び返して先マイ。ややオーバースピードの旋回でターンは流れ、別府正幸に差しを許したが、バックでグイグイ艇を伸ばして外優勢な位置につけ、2Mで差し返して逆転。その後も別府や下條雄太郎に追い詰められたが、気合のターンで振り切り初優勝を決めた。 リプレイ
2017/07/29
最終日 12R
2号艇
武富智亮
住之江
一般競走
103期の新鋭、武富智亮が20回目の優出でデビュー初Vを達成した。武富は3コースからまくり差して先行したが、2Mでターンが流れたところを山田雄太に差し返された。2周ホームでは2艇身ほど差をつけられ万事休すと思われたが、2周1Mで『神ターン』を披露。スピード全開の鋭い差しハンドルで山田の懐を襲撃!再逆転に成功し、ミラクルな初勝利となった。 リプレイ
2017/07/17
最終日 12R
1号艇
峰竜太
丸亀
SG第22回オーシャンカップ
2017年は、まだSGタイトルを手にしていない峰竜太にとって嬉しい出来事があった。デビュー前に掲げていた目標の『SGオールスター、ファン投票1位』を達成した。そのシリーズでは活躍できなかったが「次はSGですね」と、視線はSG初制覇へ。ただ、その時間もそうかからなかった。ふた月後のオーシャンカップ。予選2位通過の峰は準優10Rで逃げを決め、優勝戦の艇番は最終11Rの待ち状態。その11Rで予選トップ通過の篠崎仁志が着外となり、峰にファイナルの1号艇が転がり込んできた。機力的に負けることはない。あとはプレッシャーとの闘いだったが、それも克服し、SG11度目の優出で悲願のSG初戴冠となった。『泣き虫王子』が初めての嬉し大泣き。峰はその優勝戦について「ひとつのレースにすぎなかった」と振り返った。プレッシャーから解き放たれた峰、次のSG制覇もそう時間はかからないだろう。 リプレイ
2017/06/18
最終日 12R
1号艇
山田康二
常滑
GⅡモーターボート大賞
2017年下半期に巻き起こった『がばい旋風』。きっかけを作ったのは、6月の常滑でG2初Vを飾った山田康二だ。峰竜太の一番弟子。デビュー後は峰ほどの成長力はなかったものの、3年半でA1に定着してから現在まで1度も降格はしていない。ただ、粗削りな部分が多かったせいか、トップレーサーが集結する記念レースでは、なかなか結果を出せずにいた。転機は正にこの年。「やっとプロペラの調整をつかんだ」といった直後の江戸川周年で準優勝。その次の節の常滑MB大賞では、2・1・3・2・2・2・1・1。予選トップ通過からの王道で特別戦を制した。11月のSGチャレンジカップではデビュー初優出。優勝は成らなかったものの、その堂々たる走りを見る限り、峰を脅かす位置まで成長しているのは明らかだ。佐賀支部、次のSG覇者は山田で間違いない。 リプレイ
1996/10/10
最終日 12R
5号艇
上瀧和則
福岡
SG第43回全日本選手権
SG戦線での活躍が登録2000番台から3000番へ移行し始めた時期。1号艇には後に「艇王」の称号が与えられる植木道彦、2号艇には「モンスター」の異名を持つ艇界のドン・野中和夫がいる中、5号艇の上瀧和則は果敢な前付けからインコースを奪った。1周1Mは先マイの上瀧を植木が2コースから差したが、続く2Mで植木の内に三番手航走の川崎智幸が突進。ややターンが膨れた植木の内に差し構えの上瀧が切り込み、2周1Mを先取ってSG初制覇を達成。艇史に残る一戦となった。 リプレイ